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スマートフォン片手に日本橋七福神を回ってみた(junaioを利用)

d0227716_2352936.jpg3月2日(水)

スマートフォンアプリ(ARブラウザ)junaioに「日本橋七福神チャンネル」を開設。検証のため、実際に回ってみることにしました。今回の使用機種はiPhone。

「七福神めぐり」は江戸時代に幕府が人心を落ち着かせるため、江戸市内に「七福神」をまつる神社・寺院を建てたことが起源とされ、お正月に「七福神めぐり」をすると「七難即滅・七福即生」(7つの災難が消え去り、7つの福徳を授かる)というご利益にあずかれるという信仰が広まったといいます。

回るのは、小網(こあみ)神社、茶ノ木神社、水天宮、松島神社、末広神社、笠間稲荷神社、椙森(すぎのもり)神社、宝田恵比寿神社の8カ所。所要時間は2時間くらい。

特に回る順番は決まっていないようなので、最初は「水天宮」へ。

水天宮駅のホームで、junaio「日本橋七福神チャンネル」をライブビューでのぞいてみると、8つの神社のエアタグが浮いています。距離も表示されているので、どこから回れば良いか一目瞭然。

1.水天宮(弁財天)→安産と水難除け、水商売にご利益
住所:中央区蛎殻町2-4-1

「水天宮」は駅からの道はわかりやすく、徒歩3分くらい。
「水天宮」といえば、子授け・安産のご利益で有名。もともとは久留米にあって、『平家物語』に登場する安徳天皇を祀った水難除け、治水の神社だったといいます。初めて訪れてみましたが、意外とこじんまりとした感じ。毎月5日は縁日で賑わうそうです。
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本殿の左手前で「子宝いぬ様」を発見。親子のワンコの像が可愛いです。
安産の象徴とされる犬の像を中心に十二支(干支の文字が刻まれた玉)が周りを取り囲んだ像で、その十二支の中から生まれ年の干支を撫でながら祈願すると、安産や子供の無事成長が叶うのだとか。お子さん連れの方が多いのも納得です。

d0227716_11305742.jpg今回の七福神めぐりで密かに楽しみにしていたのは、各神社で、それぞれ祭られている神様のお人形を買うこと。「水天宮」では、辨財様や布袋様、七福神をのせる宝船が購入できるという情報があったので、神社の方に問い合わせをすると、「セットなら社務所で売ってますよ」とのこと。お正月じゃないと、個別に売っていないようです。

さて、次はどこの神社へ。iPhoneを取り出し、日本橋七福神チャンネルをライブビューでのぞいてみると、浮かんでいるエアタグの情報から「茶ノ木神社」が水天宮から一番近いことがわかります。「方向」ボタンをタップし、Googleマップに切り替えます。表示されたルートに沿って「茶ノ木神社」へ。

2.茶ノ木神社(布袋尊)→火伏の神として防災にご利益あり
中央区人形町1-12-10


d0227716_13371254.jpg茶ノ木神社では、2頭のお稲荷様が迎えてくれました。お茶ノ木様と親しまれている、茶ノ木神社の御祭神は倉稲魂大社で伏見系のお稲荷様とのこと。かつて社の周りで、茶の木が見事に生い茂っていたのが神社名の由来だとか。また、下総(千葉県)佐倉藩主堀田家の屋敷神として布袋神が祀られています。この屋敷内はもとより、町方にも火災が無かったことから、火伏せの神として信仰されています。どことなくスタイリッシュなお稲荷様が素敵。
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茶ノ木神社で出会ったニャンコ。人馴れしている様子。しばし和んでしまいました。
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次はエアタグに従って、松島神社へ。スマートフォン上でGoogleMAPの経路を見ながら回れるのは便利だと実感。

3.松島神社(大黒天)→商売繁盛、福徳財宝など
11月に酉の市が開かれる
住所:中央区人形町2-15-2

d0227716_16455395.jpg松島神社(大鳥神社)は、明暦の大火前、神社の周囲は歓楽街だったといいます。人形細工職人、呉服商人、歌舞伎役者、葭町の 芸妓傾城等々、芸能関係や庶民の参拝によりたいへん賑わった場所。今はその面影がまったくなく…。神社はビルの中。
参拝時はちょうどお昼どきだったため、ランチの買い出しに行く人、ヤクルトさん等々が神社の前を足早に通り過ぎていく。また、七福神めぐりツアーと思われる団体さんにも遭遇しました。

松島神社には14の御祭神がいて、商売繁盛、福徳財宝、五穀豊穣、開運招福など御利益もいろいろ。

次なるターゲットは末廣神社。しかし、その途中でなぜかGPSが働かなくなり、現在地から目的地までのルートが不明な地点になってしまいます。何度もくり返したところ、同じ結果に。ちょうどその地点は大通りに面した携帯販売店の前。何か行く手を拒む力でも働いているんでしょうか。困った。しかし、タグの浮んでいた方向に見当をつけて進んでいくと、ありました!! 末廣神社。

4.末廣神社(毘沙門天)→勝負事にご利益あり
住所:中央区人形町2-25-20

d0227716_17124150.jpg神社の周辺は、かつては遊女町葭原(吉原)※で、末廣神社はその氏神様として信仰を集めていたという。
祀られているのは毘沙門様。多聞天の異名を持つ毘沙門天は、世界の守護神であり、また福徳を授ける神ともされています。特に勝負事に利益あり。
※吉原が開設されてから40年たった明暦3年(1657年)、幕府の命により、葭原の遊女町は浅草の新吉原へ移転したとのこと。

続いて向ったのは、笠間稲荷神社。
5.笠間稲荷神社(寿老神)→五穀、殖産興業の守り神、また、長寿、開運
住所:中央区日本橋浜町2-11-6

d0227716_17485918.jpg日本三大稲荷に数えられる、茨城県笠間稲荷神社の東京別社です。江戸時代末期、笠間藩主・牧野貞直が、常陸笠間神社の御分霊を江戸下屋敷に奉斎。以降、五穀をはじめ水産、殖産の守護神として信仰を集めました。寿老人は長寿の神にして、お導きの神、幸運の神として、福徳長寿の守護神とされています。境内にはたくさんのお稲荷様がいらっしゃいました。また、うさぎみくじ(まゆを使ったうさぎのマスコット付)、七福神蒔絵みくじ、三角くじなど、おみくじの種類もいろいろ。

次に目指す神社は?  junaioを起動し、スマートフォンのカメラごしに街を見渡します。エアタグを探すためにその場でぐるりと一周する私。他人から見たら奇妙な行動に見えるかも(ちょっと恥ずかしかった)。そして小網神社等のエアタグを発見。エアタグの情報によれば、小網神社は、笠間稲荷神社から約700メートルの距離。まずは人形町駅に向って歩きはじめます。途中で「洋食キラク」を発見したり、人形町通りを少し散策しました。「玉ひで」などの老舗や大正8年創業の「喫茶去(きっさこ)快生軒」などが並び、レトロな雰囲気。

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東京証券取引所のある方向に進んでいたら大通りに出てしまったので、GoogleMAPで神社の位置を確認。少しもどって左に曲がった先に小網神社がありました。
6.小網神社(福禄寿・弁財天)→強運厄除け
住所:中央区日本橋小網町16-23

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稲荷大神を主祭とし、約540年前に鎮座した歴史の古いお社。古くから福の神として信仰を集め、11月のどぶろく祭が知られています。福禄寿は福徳金運長寿の神、東京銭洗い辨天でも有名です。こじんまりとした神社ですが、テレビのパワースポット特集でも紹介されているらしく、人気のある様子。私が訪れた時は、若い女性や年配の方が参拝していました。
境内の銭洗い弁天のほか、注目したいのは昭和4年に建造された社殿正面左右の梁に施された彫刻。両梁には、昇り龍と降り龍の彫刻が施されており、戦時中、度重なる空襲から社を守り、出征した氏子全員が無事に帰還したことから「強運の龍」と呼ばれ、強運厄除けの力が宿るといわれています。

小網神社で参拝し、おみくじを引いたら。中吉。迷わず控えめに行動して吉とこと。すがすがしい気分になったところで7つ目の神社へ。エアタグによると次なる行き先は椙森(すぎのもり)神社。

いったん、人形町駅に向い、甘酒横丁でちょっと道草。昔ながらの風情が残る通りを散策しました。たい焼きの「柳屋」には相変わらず行列ができていたり、玉子焼きの「鳥忠」、手焼きせんべいの「にんぎょう町草加屋」など、ただ見ているだけでも楽しく、思わずお腹が空いてきます。
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7.椙森(すぎのもり)神社(恵比寿神)→福徳、商売繁盛の神、宝くじ祈願
住所:中央区日本橋堀留町1-10-2

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江戸城下の三森(烏森・柳森・椙森)の一つに数えられ、椙森稲荷として、江戸庶民の信仰を集めた椙森神社。しばしば江戸城下等の火災で寺社が焼失し、その再建の費用のために、有力寺社で当りくじである富興業(宝くじの元祖である富くじ)が行われていたといいます。そのため、宝くじの当選祈願をする人も多いとのこと。境内にはめずらしい富塚があり、これは椙森神社で行われた富興業をしのんで大正8年に建てられたもの(昭和28年再建)。由来は不明ですが、子連れ狛犬様もいらっしゃいました。

d0227716_1744523.jpgいよいよ残すはあと1社のみ。七福神なのに、神様は8人。日本橋七福神には恵比寿様が2人もいらっしゃるところが福々しくて良い感じです。
パラパラと雨が降ってきたので、急ぎ足で宝田恵比寿神社に向います。

※左の画像は椙森神社を出たところで見た、スマートフォンの画面(junaioのライブビューモード)。その方向にある神社のエアタグが浮んでいます。

小伝馬町方面に歩き、ようやく宝田恵比寿神社を発見。


8.宝田恵比寿神社(恵比寿神)→商売繁盛、家族繁栄 秋の「べったら市」が有名
住所:中央区日本橋本町3-10-11

d0227716_1855529.jpg元々は皇居前にあった宝田村の鎮守様。祭壇の中央に安置してある恵比寿神像は、運慶作とも、左甚五郎作とも伝えられています。
江戸時代以降、商業の神様として商人の厚い信仰を受け、特に「べったら市」が開催されることで有名。「べったら市」は、宝田恵比寿神社とその周辺で毎年10月19日・20日に行われ、「べったら漬け」の屋台がズラリと立ち並ぶそうです。私が訪れたときには人気がなく、さびしい感じでしたが、秋にお祭りが行なわれ、多くの人で賑わうのですね。江戸の風物詩を伝える伝統行事をこれからも続けてほしいと思いました。

これで日本橋七福神めぐりは終了です。静止画と動画の撮影、途中ほんの少し迷ったり、猫と遊んだり、甘酒横丁に吸い込まれていた時間を含め、3時間15分くらいかかりました。この時点でiPhoneの電池残量は30%。ARブラウザ「junaio』の日本橋七福神チャンネルを利用してのお参りは、オリエンテーリングのような趣きもあり、楽しく回れたと思います。印刷された地図をもたず、スマートフォンだけで回れるのが新鮮でした。
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宝田恵比寿神社からは人形町方面にもどり、名物の人形焼きをおみやげに買いました。
ゆっくり時間のとれる休日に、七福神めぐりだけでなく、日本橋・人形町の街並と老舗の味を共に楽しまれることをおすすめします!! 今回は「水天宮」方面から回りましたが、次回、機会があれば日本橋・三越周辺からスタートしてみたいと思います。

長いレポートをお読みいただき、ありがとうございました。
(2011年3月2日参拝)
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by ipn_jp | 2011-03-06 10:21 | レポート